肩こりはあったけど
この頃肩甲骨から腕の痛みが出てきたような…。
なんとなく肩甲骨から腕がしびれる・だるい…。
肩こりが悪化してるのか、それとも他に原因があるのか。
ここでは、肩こりで肩甲骨や腕がしびれる・だるい原因と対処法を解説していきます。
西條 千春
- 鍼灸マッサージ師歴16年以上の女性鍼灸師
- はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師(国家資格保有)
- 4年間プロスポーツチームのメディカルトレーナーとして活動
- 現在は独立し、宮城県富谷市で鍼灸院を開業
肩こりで肩甲骨や腕がしびれる・だるい原因は胸郭出口症候群かも!
こんな症状がある場合は、「胸郭出口症候群」の可能性が高いです!
- 腕を挙げた時に肩甲骨や腕がしびれる・だるい
- 腕を挙げた肩甲骨や腕から手がピリピリ痛い
- 肩甲骨や腕から手の感覚が鈍い
- 腕や手に力が入らない
「胸郭出口症候群」とは、首や胸などの筋肉の拘縮などによって鎖骨まわりにある神経や血管が締め付けられたり圧迫されて肩甲骨や腕がしびれたりする状態です。
胸郭出口症候群が発生した原因は、肩こりやなで肩、重い物を持ったりなどの重労働などが考えられます。
胸郭出口症候群で肩甲骨や腕がしびれる・だるい原因
胸郭出口症候群は、鎖骨まわりの胸郭出口で神経や血管が絞扼・圧迫されることで発症します。
絞扼・圧迫されやすい狭小部位が3か所あり、それらの名称を総称して胸郭出口症候群といわれています。
- 斜角筋症候群
- 肋鎖症候群
- 小胸筋症候群(過外転症候群)
斜角筋症候群
胸鎖乳突筋と前斜角筋、前斜角筋と中斜角筋の間の狭小部位。
腕神経叢や鎖骨下動脈、鎖骨下静脈が絞扼されやすい。
肋鎖症候群
第一肋骨と鎖骨の間の狭小部位。
鎖骨下動脈や鎖骨下静脈、リンパ管、腕神経叢が絞扼されやすい。
小胸筋症候群
小胸筋と上部肋骨・烏口突起の狭小部位
同じく腕神経叢や鎖骨下動脈、鎖骨下静脈が絞扼されやすい。
肩こりで肩甲骨やしびれる・だるい症状を治す方法
肩こりの対処法として共通するのは、筋肉を緩めることです。
筋肉のコリによって神経や血管を圧迫する胸郭出口症候群にも筋肉を緩めることが大事になってきます。
- 温める
- ストレッチをする
- 筋肉のマッサージ
温める
お風呂やホットパックなどで筋肉を温めると緩みやすいです。
ストレッチをする
首や胸、背中や肩甲骨のストレッチで筋肉を緩めていきます。
筋肉のマッサージ
筋肉を緩めるためにマッサージも効果的です。
ただし、強く押しすぎるとしびれが悪化することもあるので注意が必要です。
肩こりで肩甲骨やしびれる・だるい症状があるときにやってはいけないこと
- 筋トレや重い物を持つ
- 長時間の同じ姿勢
- 体を冷やす
- マッサージでの過度な圧迫
筋トレや重い物を持つ
筋トレや重いものを持つことで筋肉はより固まってしまいます。
運動をするのであれば、有酸素やストレッチ系がオススメです。
力仕事も控えましょう。
リュックを背負うのも肩や鎖骨を圧迫してしまうので注意しましょう。
長時間の同じ姿勢
長時間の同じ姿勢を続けると筋肉は固まりやすくなります。
適度に動かすのが大切です。
また、同じ動作ばかりを繰り返していると筋肉の負担が偏るので注意が必要です。
体を冷やす
筋肉は冷やすことで固まりやすくなります。
体を冷やすことで筋肉が張りやすくなってしまい悪循環になってしまいます。
ただし、炎症がある際は冷やしたほうが効果的なので
状態によって判断が必要になります。
マッサージでの過度な圧迫
筋肉のコリによって神経や血管が圧迫され、しびれがでるのが胸郭出口症候群です。
筋肉がほぐれるマッサージであれば良いのですが、強く圧迫してしまうとしびれやだるさが悪化してしまいます。
見極めが難しいですが、強さやマッサージの仕方の調整が必要になります。
病院などで治療する目安・何科に行けば良い?
しびれや痛みが強い場合や細かい作業ができないのような症状や痛みがある場合は整形外科を受診しましょう。
頚椎椎間板ヘルニアなどの可能性もあります。
しかし、整形外科へ行っても、経過観察や湿布を処方されるだけでしびれやだるさが改善しない…という場合もあります。
その場合は、痛みの減少の手助けや痛みの根本的な解決の相談ができる
鍼灸院や整体院での治療がおすすめです。
体の動かし方、正しい姿勢などを指導してくれます。
胸郭出口症候群になる根本的な原因は、
- 普段の姿勢
- 動きの癖や偏り
- なで肩などの体の構造
- 力仕事などの負荷
など、普段の生活や体の癖によって引き起こされている可能性もあります。
当院での治療方法
ちぃずケアでは、肩こりで肩甲骨や腕がしびれる・だるい症状が発生した患者様に対して、以下のような流れで治療を行います。
1.問診・ヒアリング
どのような状況で痛みが発生したのか?
普段の生活やご職業など丁寧に問診を行います。
患者様が考えている痛みの原因とは別の原因が隠されている場合があります。
間違ったアプローチをしてしまうと
余計に痛みや症状を悪化させてしまう可能性もあるため、丁寧に問診を行います。
2.適切な施術を行う
胸郭出口症候群に対しての治療は、
- マッサージで首や胸、背中の筋肉のかたさを取り神経などの圧迫を緩和させる
- 首や肩、肩甲骨などに鍼をして筋肉のかたさを緩めていく
- オイルマッサージの圧迫しない刺激で首や肩などの鎖骨まわりのかたさを緩めていく
などを行います。
(問診でお聞きした内容によっては、治療法が異なる可能性もあります)
鍼やマッサージを行うことで、筋肉のコリによる神経の圧迫が改善し、しびれを和らげることができます。
3.姿勢や体の動かし方の指導
ちぃずケアでは、痛みを和らげることだけではなく、
普段の体の動かし方、姿勢などもお教えいたします。
姿勢や体の動かし方を意識することで
胸郭出口症候群のようなしびれを予防することができます。
宮城県富谷市、仙台市、近郊にお住まいの方は、
ぜひお気軽にご相談ください!