【肩こりで息苦しい・呼吸が浅い】原因や対処法を解説します

肩こりで息苦しい・呼吸が浅い

普段から肩こりを感じる人が、

ひどくなると息苦しい、呼吸が浅い。

こんな症状はありませんか。

息苦しいと感じると、肩こりからなのか病気なのか不安になってしまいますよね。

ここでは、肩こりで息苦しい・呼吸が浅い原因とストレッチなどの対処法を解説していきます。

この記事を書いた人
宮城県富谷市の鍼灸治療院ちぃずケアの女性鍼灸マッサージ師

西條 千春

  • 鍼灸マッサージ師歴16年以上の女性鍼灸師
  • はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師(国家資格保有)
  • 4年間プロスポーツチームのメディカルトレーナーとして活動
  • 現在は独立し、宮城県富谷市で鍼灸院を開業
もくじ

肩こりで息苦しい・呼吸が浅い原因は「自律神経の乱れ」かも!

こんな症状はありませんか?

こんな症状がある場合は、「自律神経の乱れ」の可能性が高いです!

  • 朝より午後や夕方に息苦しいと感じる
  • 普段は肩こりを感じる程度だが、悪化すると息苦しい症状が併発する
  • 気づくと呼吸していなかった?と思うことがある

「自律神経の乱れ」とは、疲労やストレスによって、自分ではコントロールできない内臓や神経伝達の働きが乱れている状態です。

自律神経の乱れによって細かい筋肉が張りやすくなって、呼吸が浅い状態になります。
また、呼吸が浅いことで肋骨や横隔膜の動く範囲が小さくて、より筋肉が張りやすいという悪循環にもなります。

自律神経の乱れが発生した原因は、以下のようなことが考えられます。

  • 肉体的・精神的なストレス
  • 生活習慣の乱れ
  • 睡眠の質の低下
  • 日に当たらない
鍼灸師ちはる

体内時計の乱れやストレスによって肩こりも悪化しやすくなります。

肩こりで息苦しい・呼吸が浅い症状の仕組みとは?

呼吸をする時は、胸郭が膨らんだり縮んだりと動きます。
※「胸郭」とは、胸椎(背骨)と肋骨、胸骨からなるカゴ状の骨格。心臓や肺を支える胸部の外郭。

胸郭を構成する骨

呼吸をする際は、肋骨同士の間にある肋間筋を始め、
鎖骨にくっつく斜角筋などの首周りの筋肉や腹筋群などが働きます。
そして、胸郭の下部には横隔膜もあります。

息を吸うと胸郭が広がり、息を吐くと胸郭は収縮します。

肩こりにより首や背中、胸の筋肉が硬くなると胸郭の動きが悪くなります。
そうすると、胸郭が十分に動かせず呼吸量が少なくて息苦しい状態になります。
さらに、肩こりによって血流低下と呼吸が浅いことによる酸欠で、より筋肉が凝りやすく悪循環です。

肩こりで息苦しい・呼吸が浅い症状を治す方法

ここでは以下のセルフケアの方法をご紹介します。

  • 呼吸法
  • ストレッチ
  • ツボ押しマッサージ

呼吸法

いちばん大事なのは呼吸法です。

大きく吸って、大きく吐く。
これは誰もが聞いたことがあると思います。
しかし、これには大事なポイントがあります。

①大きく息を吸う
②長く息を吐く
③さらに息を吐きしっかり最後まで吐き切る!!
④大きく息を吸う…

を繰り返します。

大事なポイントは最後まで吐き切ること!

肺は吐いた分だけ新しい空気が入ります。
なので、吐く量が少ないと吸う量も少なくなります。
これが、呼吸が浅い状態です。

実際にやってみると分かりますが、吐き切ると勝手に息を吸います。
吐く方を意識的にやってみてください。

呼吸を大きくすることで、凝っている胸郭の筋肉のストレッチにもなります。
胸郭の広がりとしぼむのも意識してみましょう。

深呼吸をすることで乱れている自律神経を整える効果もあります。

深呼吸のやり方

ストレッチ

猫背によって胸が縮こまると胸郭が動きにくくなり、肺の機能が十分に働かないため呼吸が浅くなります。

①仰向けになり、背中の下にストレッチポールやタオル、クッションなどを敷きます。
 ⚠タオルやクッションなどの高さは、背中が気持ちよく伸びる程度に調整してください。
②そのままの状態で、腕をバンザイして真上から真横に少しずつずらしていきます。
 ⚠腕の力をダラっと抜いてリラックスしながらストレッチをする。

①で背中の伸びを感じ、②で脇や胸の伸びを感じます。

鍼灸師ちはる

姿勢が伸びることで、呼吸がしやすく肩こりの軽減にもなります。

胸と背中と脇のストレッチ

ツボ押しマッサージ

肩井
肩こりの代表的なツボ。
下を向いた時に一番出っ張る背骨と肩先を結ぶ中間点

中府
呼吸を楽にするツボ。一緒に胸の筋肉をマッサージでほぐすと姿勢がよくなり肩こり軽減にも。
鎖骨の外側の下のくぼみから指1本分下

ツボはゆっくりやさしく押しましょう。
ひとつのツボの周りにもたくさんのツボがあります。
周辺も幅広くマッサージしていきましょう。

肩こりに効くツボ

病院などで治療する目安・何科に行けば良い?

病院を受診する目安

以下の症状がある場合はすぐに病院を受診しましょう。

  • 突然の呼吸困難
  • 胸に差し込むような痛みを伴う

肺や心臓などの緊急性が高い病気の可能性があります。
内科や循環器などの受診をおすすめします。

緊急性はなく、肩こりで受診する場合は整形外科になります。
しかし、整形外科へ行っても、骨や神経に異常がない場合は
湿布を処方されるだけで肩こりが改善しない…という場合もあります。

その場合は、痛みの減少の手助けや痛みの根本的な解決の相談ができる
鍼灸院や整体院での治療がおすすめです。

体の動かし方、正しい姿勢などを指導してくれます。

肩こりで息苦しい・呼吸が浅い根本的な原因は、

  • 生活習慣の乱れ
  • ストレス
  • 普段の姿勢
  • 動きの癖

など、普段の生活や体の癖によって引き起こされている可能性もあります。

当院での治療方法

治療の流れ

ちぃずケアでは、肩こりで息苦しい・呼吸が浅い患者様に対して、
以下のような流れで治療を行います。

1.問診・ヒアリング

どのような状況で痛みが発生したのか?普段からコリや違和感があったのか?

普段の生活やご職業など丁寧に問診を行います。

患者様が考えている痛みの原因とは別の原因が隠されている場合があります。

間違ったアプローチをしてしまうと
余計に痛みや症状を悪化させてしまう可能性もあるため、丁寧に問診を行います。

2.適切な施術を行う

肩こりで息苦しい・呼吸が浅い症状での治療は、

  • マッサージで肩こりに対してだけではなく、胸郭の動きを出していく。
  • 鍼で首肩や背中の筋肉の凝りを緩和させる
  • オイルマッサージで背中や鎖骨まわりの筋肉の凝りを緩和させる
  • 正しい呼吸のやり方やストレッチの指導

などを行います。
(※問診でお聞きした内容によっては、治療法が異なる可能性もあります)

正しい呼吸のやり方を行うことで、自律神経の乱れが改善し、苦しい肩こりを和らげることができます。

3.姿勢や体の動かし方の指導

鍼灸師ちはる

ちぃずケアでは、痛みを和らげることだけではなく、普段の体の動かし方、姿勢などもお教えいたします。

姿勢や体の動かし方を意識することで
肩こりで息苦しい・呼吸が浅い症状を予防することができます。

肩こりで息苦しい・呼吸が浅いと感じていた患者様の症例

患者様の症例を紹介

肩こりで息苦しい・呼吸が浅いと感じ来院された患者様の症例をご紹介します。

症例1:40代男性

来院時の症状・問診内容

肩や首、背中の張りが強く息苦しい。夜もじっと寝ていられなく体勢が定まらないため寝不足。

治療

肩や首、背中の張りがとても強いが、腰の張りもひどい。
座り仕事が多くて腰やお腹から固まっていた。
マッサージで肩周りだけではなく、腰やお腹から筋肉を緩めて寝ていた骨盤を立たすところから姿勢を作っていく。

背中のストレッチをしながらお腹の硬さもとる。

最後は呼吸の指導をする。

腰から背中がしっかり伸びて胸も広がり苦しい症状が緩和した。

症例2:30代女性

来院時の症状・問診内容

パソコン仕事のせいか、普段から肩こりを感じふと息苦しい気付き、呼吸が浅いと実感。

治療

肩甲骨の硬さや背骨の動きの悪さから全体的にマッサージ。

鎖骨周りの筋肉の硬さを緩めていくと肩こりも緩和する。

最後に呼吸の指導をして、しっかりと最後まで吐くという意識を感じてもらった。

鍼灸師ちはる

宮城県富谷市、仙台市、近郊にお住まいの方は、
ぜひお気軽にご相談ください!

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