【肩こりは実は存在しない?】日本人やアジア人だけって本当?

肩こりは存在する?日本人だけ?

肩こりで悩んでいる

という人、身近にいませんか?

厚生労働省の体の不調の調査でも、男性は腰痛に続いて肩こりが多く、女性は肩こりが第1位で6割以上の人が感じているとのことです。

肩こりは日本人にとって身近な言葉ですが、世界ではどうなのでしょうか。

ここでは、肩こりは実は存在しないのか?」「日本人やアジア人だけって本当?
という疑問について丁寧に解説していきます!

この記事を書いた人
宮城県富谷市の鍼灸治療院ちぃずケアの女性鍼灸マッサージ師

西條 千春

  • 鍼灸マッサージ師歴16年以上の女性鍼灸師
  • はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師(国家資格保有)
  • 4年間プロスポーツチームのメディカルトレーナーとして活動
  • 現在は独立し、宮城県富谷市で鍼灸院を開業
もくじ

肩こりとは??決して思い込みではない!

肩だけではなく背中や胸、首などまわりの筋肉が張って硬くなると血流が悪くなります。そうすると痛みや不快を感じる物質が出現し、脳に伝わって痛みやつらさ・不快感を生じます。

筋肉が硬くなるだけでは「肩こり」とはいえません。

肩こりを感じない人でも、実際触ってみると結構筋肉が張っている場合も多々あります。

肩こりとは自覚症状があるかないか、痛みやつらさを感じるか感じないかで、判別されます。

どのくらい肩こりを感じるかは本人しかわかりませんが、とても多くの人が悩んでいます。

肩こりって日本人だけ?海外では?

「肩こり」を英語にすると「stiff shoulder」「tight」と訳されますが、日本人ほど明確な表現ではありません。

では、肩こりが多い日本人と肩こりの概念が少ない外国人の違いには次のことが考えられます。

  • 筋肉量
  • 体型
  • 表現方法
  • 国民性

筋肉量・体型

欧米人と比べて日本人やアジア人は筋肉量が少なく、
さらになで肩の割合が多いのも肩に負担がかかる要因です。

また日本人は運動不足と感じている人の割合がアメリカや中国などより多いと言われています。
そういうことも、肩こりを感じやすい要因のひとつです。

表現方法

日本語には、「うまみ」「ふわふわ」などの英語などには訳しづらい表現があります。

さらに同じ言葉でも意味がたくさんあります。
例えば、同じ「You」でも友達か先輩・後輩か、知らない人・目上の人など
シチュエーションによって様々な呼び方があります。

海外では、日本語のように肩こりという明確な表現はありません。

また、日本でも昔はなかったのでしょうか。

「肩こり」という言葉は夏目漱石が始まりと言われています。

日本人ならではの表現にみんな共感し、「肩こり」という単語を流行らせたのかもしれません。

日本人以外も肩こりを感じている人は少なくないと思います。
ただ、それを明確に表現できる言葉がないのでしょう。

鍼灸師ちはる

実際に日本に来て「肩こり」という言葉を知ってから、
肩こりになったというアメリカ人もいるみたいです。

国民性

日本人は手先が器用で繊細であるのは有名です。

鍼灸師ちはる

細かい作業は想像するだけで肩がこってしまいそうですね!

また、お辞儀やうなづく習慣があるので、少なからず首や肩に負担がかかります。

さらに「気を使う」、「神経を使う」などストレスをためやすいのも肩こりの要因になります。

肩こりに効果的な対処法とは?

肩こりとは、肩まわりはもちろん、背中や胸、首などまわりの筋肉が張って硬くなり不快に感じる状態です。

なので、筋肉を緩めることが基本的な対処法になります。

  • 温める
  • 姿勢を見直す
  • ストレッチやエクササイズで適度に動かす

温める

筋肉は冷えるとより凝り固まってしまいます。
そうすると筋肉の動きが悪くなり、血流も低下していきます。
血流が悪くなると酸素や栄養が全身に行き渡らなくなり、より筋肉の柔軟性が低下するという悪循環になります。

お風呂にゆっくり入る、ホットパックなどでじんわり温めるなどの体の外側からの対処法があります。

さらに、冷えた飲み物ではなく常温や温かいものを飲むなど体の内側からの対処法の加えるとより効果的です。

姿勢を見直す

事務・パソコン仕事や勉強などで同じ姿勢を長時間していると筋肉が凝り固まってしまいます。

猫背の場合は、胸など前面の筋肉が縮んで背中などの後面の筋肉が伸ばされ引っ張られてしまいます。
引っ張られた筋肉は伸ばされ過ぎないように縮もうと抵抗します。
無意識に筋肉は綱引き状態になってしまい肩こりが発症します。

背中の筋肉の硬さから肩こりになる状態

また、画面や物を見る際に集中していくにつれ、だんだん頭と首が前のめりになりがちです。

肩甲骨を寄せて胸を広げ、あごを引く

常に注意する必要があります

ストレッチやエクササイズで適度に動かす

筋肉は伸びたり縮んだりします。

適度なストレッチやエクササイズで筋肉を動かすことが大切です。

筋肉を動かすことによって、血流もよくなり代謝が上がって冷え対策にもなります。

同じ姿勢・同じ動きを長時間していることが体に負担がかかりやすいので、
一気にではなくこまめに動かすのがポイントです。

病院などで治療する目安・何科に行けば良い?

病院を受診する目安

吐き気や腕・手のしびれのような症状がある場合は整形外科を受診しましょう。
神経が圧迫されていたりする可能性があります。

しかし、整形外科へ行っても、特に異常なくただの肩こり場合は
湿布を処方されるだけでつらさが改善しない…という場合もあります。

鍼灸師ちはる

その場合は、痛みの減少の手助けや痛みの根本的な解決の相談ができる
鍼灸院や整体院での治療がおすすめです。

体の動かし方、正しい姿勢などを指導してくれます。

肩こりになる根本的な原因は、

  • 普段の姿勢
  • 体の使い方や動きの癖
  • 体に力が入りやすく、脱力できない

など、普段の生活や体の癖によって引き起こされている可能性もあります。

当院での治療方法

治療の流れ
鍼灸師ちはる

ちぃずケアでは、肩こりの患者様に対して、
以下のような流れで治療を行います。

1.問診・ヒアリング

どのような状況で痛みが発生したのか?

普段の生活やご職業など丁寧に問診を行います。

患者様が考えている痛みの原因とは別の原因が隠されている場合があります。

間違ったアプローチをしてしまうと
余計に痛みや症状を悪化させてしまう可能性もあるため、丁寧に問診を行います。

2.適切な施術を行う

肩こりに対しての治療は、

  • 肩だけではなく周りを中心に全身のマッサージ
  • 鍼灸で深層部へアプローチ
  • オイルマッサージで頑固な凝りを流す

などを行います。
(※問診でお聞きした内容によっては、治療法が異なる可能性もあります)

3.姿勢や体の動かし方の指導

鍼灸師ちはる

ちぃずケアでは、凝りや痛みを和らげることだけではなく、
普段の体の動かし方、姿勢などもお教えいたします。

姿勢や体の動かし方を意識することで
肩こりを予防することができます。

肩こりでお悩みの患者様の症例

患者様の症例を紹介

肩こりで来院された患者様の症例をご紹介します。

症例1:30代女性

来院時の症状・問診内容

事務仕事。以前から肩こりあるが最近特に左側が凝りを感じやすい。

治療

猫背ではないが、頭が前に出やすい。
パソコンやスマホなど見る際にだんだん前のめりになる。
肩のこりもだが、首の筋肉の硬さが目立つ。

全体的にマッサージで筋肉を緩め、最後に硬さの残る背中や首へ部分的に鍼をする。

筋肉の軽さを実感。
肩回しのコツである肩甲骨の動かし方をアドバイスしてセルフケアもしてもらう。

症例2:50代女性

来院時の症状・問診内容

普段は肩こりの自覚はないが、最近目の疲れとともに肩こりを感じる。

治療

肩を中心に首や背中の筋肉の硬さがあり。

全体的にマッサージし、肩甲骨の動きや首の柔らかさを出していく。
背中の上位の凝りが強いためオイルマッサージで背中の筋肉を緩める。

背中が緩むことによって、首の筋肉も緩みやすくなりすっきり感が出た。

鍼灸師ちはる

宮城県富谷市、仙台市、近郊にお住まいの方は、
ぜひお気軽にご相談ください!

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